《ブラック・マジシャン》は、初代主人公のエースなだけあって、その歴史は、遊戯王の歴史と一緒に歩んできたと言っても過言ではありません。
かくいう私も、初めて手に入れたレアカードが《ブラック・マジシャン》!
ブラマジと共に遊戯王を歩んできました。
以前は、《ブラック・マジシャン》のイラストという切り口でその歴史を振り返ってきましたが、ブラマジは可能性のモンスター!数多くの強化体、派生モンスターが誕生しました。
今日は、その派生モンスターを歴史順に振り返って、行きたいと思います。
- 派生モンスターの登場が、ブラマジの歴史そのもの!
- 1999年8月登場!《マジシャン・オブ・ブラックカオス》
- 2001年7月登場!《黒衣の大賢者》
- 2002年9月登場!《超魔導剣士-ブラック・パラディン》
- 2002年11月登場!《黒炎の騎士-ブラック・フレア・ナイト-》
- 2003年3月登場!《ブラック・マジシャンズ・ナイト》
- 2003年7月登場!《混沌の黒魔術師》
- 2004年10月に登場!《黒の魔法神官》
- 2005年9月登場!《黒魔導の執行官》
- 2008年11月登場!《アーカナイト・マジシャン》
- 2011年4月登場!《ガガガマジシャン》
- 2012年に登場!《伝説の闇の魔導師》
- 2014年4月に登場!《幻想の黒魔導師》
- 2014年5月登場!《呪符竜》
- 2016年4月に登場!《虚空の黒魔導師》
- 2016年4月に登場!《トゥーン・ブラック・マジシャン》
- 2016年5月に登場!《守護神官マハード》
- 2018年2月に登場!《竜騎士ブラック・マジシャン》
- 2018年2月に登場!《クインテット・マジシャン》
- 2018年12月登場!《マジシャン・オブ・カオス》
- 2018年12月登場!《超魔導騎士-ブラック・キャバルリー》
- 2019年2月に登場!《マジシャン・オブ・ブラックカオス・MAX》
- 2019年11月に登場!《超魔導師-ブラック・マジシャンズ》
- 2019年12月に登場!《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》
- これから登場するブラマジ派生モンスター!
派生モンスターの登場が、ブラマジの歴史そのもの!
1999年8月登場!《マジシャン・オブ・ブラックカオス》
儀式モンスター
遊戯王カードwiki
星8/闇属性/魔法使い族/攻2800/守2600
「カオス-黒魔術の儀式」により降臨。
収録機会
- 「遊戯王デュエルモンスターズII 闇界決闘記」 決闘者伝説 in TOKYO DOME 大会入場者特典
- PREMIUM PACK 3
- STRUCTURE DECK-遊戯編-
- 混沌を制す者
- トーナメントパック2009 Vol.2
- 決闘王の記憶-闘いの儀編-
原作では、絆の力でブラマジが進化した儀式モンスター!
1999年8月に入場者特典として登場した儀式モンスター。一般的には、大会入賞者用のプロモカードなどが収録された『PREMIUM PACK 3』にてレプリカカードとして収録され、それを持っている人が多いのではないでしょうか。
OCG化した際は、《ブラック・マジシャン》との関連性が薄くなってしまいましたが、漫画原作では、儀式魔法《カオス-黒魔術の儀式》により、ブラマジが進化した姿であり、ゲームなどではこの儀式のコストとしてブラマジが固定されていたり、強い繋がりが意識されています。
《ブラック・マジシャン・ガール》も、このカードが墓地にいるときに攻撃力が上がるようにデザインされており、同一人物であることが伺えます。
2001年7月登場!《黒衣の大賢者》
効果モンスター
遊戯王カードwiki
星9/闇属性/魔法使い族/攻2800/守3200
このカードは通常召喚できない。
自分の「時の魔術師」のコイントスを当てた時、
自分フィールド上に存在する「ブラック・マジシャン」1体をリリースして
手札またはデッキから特殊召喚する事ができる。
この方法で特殊召喚に成功した時、自分のデッキから魔法カード1枚を手札に加える。
収録機会
- 遊戯王デュエルモンスターズ5 エキスパート1 付属カード
- DUELIST LEGACY Volume.1
- BEGINNER'S EDITION 1
- BEGINNER'S EDITION 1(第7期)
遊戯VS城之内で登場したアニメオリジナルモンスター!だが、効果もステータスも激変
2001年7月にゲームボーイアドバンスソフト『遊戯王デュエルモンスターズ5 エキスパート1』に付録としてついたカードの1枚。この頃は、ゲームの付録パックが全5種の内3枚封入という、鬼畜付録でした。今考えると恐ろしいですね。
このカードは、あまりイメージがないと思いますが、実はアニメが初登場。城之内が《時の魔術師》の効果で《ベビードラゴン》を《千年竜》に進化させようとしたところ、なんと《ブラック・マジシャン》も姿を変えて、このモンスターになりました。
その時は、攻撃力100しかない代わりに、自分・相手ターンにスペルスピード2(あの時のアニメでスペルスピードの概念はほぼないですが笑)で、デッキから魔法カードを発動できるというとんでも効果。
当時は、よくOCG化する際に、「え!?なんでこんなテキストに!?」と驚き、がっかりさせられましたが、このカードもそのうちの1枚。今OCG化されたら、もう少しアニメに寄せられた作りになったでしょう。
カードとしては、まだまだ《ブラック・マジシャン》の展開方法が少なく、《黒魔術のカーテン》のデメリット効果で《時の魔術師》とフィールドに揃える難易度が高く、当然使い辛さが目立つカードではありましたが、大量に除去を行うカードがまだまだ少なかったこともあり、このカードの特殊召喚が成功した時に、《ハーピィの羽箒》をサーチして、相手のフィールドを丸裸にできるのは強力でした。
また、《メタル・デビルゾア》《グレート・モス》などの1期2期の特殊召喚モンスターと比べると、このモンスターはデッキ・手札どちらともから特殊召喚することができ、出た時のリターンも大きいことから、それらと比べるといくらか強力なカードではありました。
2002年9月登場!《超魔導剣士-ブラック・パラディン》
融合・効果モンスター
遊戯王カードwiki
星8/闇属性/魔法使い族/攻2900/守2400
「ブラック・マジシャン」+「バスター・ブレイダー」
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードの攻撃力は、
お互いのフィールド・墓地のドラゴン族モンスターの数×500アップする。
(2):魔法カードが発動した時、手札を1枚捨てて発動できる。
このカードがフィールドに表側表示で存在する場合、その発動を無効にし破壊する。
収録機会
- 黒魔導の覇者
- LIMITED EDITION 5
- STRUCTURE DECK-遊戯編- Volume.2
- EXPERT EDITION Volume.1
- DUEL TERMINAL -混沌の覇者!!-
- 決闘王の記憶-闘いの儀編-
- 決闘者の栄光-記憶の断片- side:闇遊戯
- GOLD PACK 2016
- ストラクチャーデッキ-武藤遊戯-
ブラマジデッキ革命を起こしたパックで登場!派生モンスターでは唯一のイラスト違いも!
2002年9月に『黒魔導の覇者』で登場。
原作では、人気の高いバトルシティ編の、さらに人気の遊戯vs海馬という好カードの決め手になったカードで、ブラマジ派生モンスターの中でも一際存在感を放っています。
《ブラック・マジシャン》自体もイラスト違いが多数存在するモンスターですが、なんと、このモンスター3種類もイラストが存在します。原作でも1度しか登場していないカードとしては、最多の数で、その人気が伺えます。
バトルシティに入り、遊戯が王国編では入れていなかった《バスター・ブレイダー》をデッキに入れていたのは、対ドラゴン族用の打点、つまり海馬対策として入れていたと思われ、海馬戦の決めてはこれに決めていたのかもしれませんね。
このカードが登場した『黒魔道の覇者』は、魔力カウンターが登場したパックで、《魔導戦士 ブレイカー》や《魔導サイエンティスト》など、数多くのレジェンドカードを輩出したパックですが、ブラマジ使いにとって一番衝撃的だったのは、《熟練の黒魔術師》の存在でした。
当時はまだレベル4モンスターは攻撃力1900の通常モンスターが主流で、同等の打点を持ちながら《ブラック・マジシャン》に変身できるメリット効果を持っているのは、当時信じられませんでした。
このカード自体も、高打点と高い制圧力を秘めたモンスターで、《サンダー・ドラゴン》や《キラー・スネーク》をコストに魔法カードを封じながら、《王宮のお触れ》で罠を封じて制圧する専用デッキは環境には出ないにしても強力でした。(この頃の環境は、スタンダード一色。テーマデッキという概念はほぼありませんでした。)
2002年11月登場!《黒炎の騎士-ブラック・フレア・ナイト-》
融合・効果モンスター
遊具王カードwiki
星6/闇属性/戦士族/攻2200/守 800
「ブラック・マジシャン」+「炎の剣士」
戦闘によって発生したこのカードのコントローラーへのダメージは0になる。
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
自分のデッキまたは手札から「幻影の騎士-ミラージュ・ナイト-」を1体特殊召喚する。
収録機会
- テレビアニメ視聴者プレゼント
- ガーディアンの力
- EXPERT EDITION Volume.1
後のドラグーン!?遊戯と城之内の友情の融合モンスター
ブラマジの融合モンスターと言えば、前述の《超魔導剣士-ブラック・パラディン》が最初!というイメージですが、アニメオリジナル『乃亜編』の終盤で登場したこのモンスターは、アニメでは先に登場しています。
今なお人気の《ペンギン・ナイトメア》などを輩出した『乃亜編』でしたが、ここで登場したオリジナルモンスターは数多くOCG化されており、その中の《異次元竜 トワイライトゾーンドラゴン》、《天界王 シナト》、《幻影の騎士-ミラージュ・ナイト-》、《バーサーク・デッド・ドラゴン》、《エクゾディア・ネクロス》とこのカードは、同シリーズ放送時に視聴者プレゼントとして配布が行われました。
その後、すぐ発売された『ガーディアンの力』にて、2002年11月にノーマルレアとして収録。一般でも手に入るようになりました。(※プレゼント発送月が判明しなかったため、当記事ではこのパックを登場年月としています。)
デッキマスターとして活躍した《ブラック・マジシャン》と《炎の剣士》が融合した時は、胸熱でした!後述する《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》も、同じ意味で判明時は非常に熱かったのですが…それはまた後のお話。
カード効果としては、やはり《超魔導剣士-ブラック・パラディン》の存在から、単純に融合するモンスターとしは当時もやや物足りない印象でした。
しかし、《魔導サイエンティスト》で大量の融合モンスターを特殊召喚し、1キルを行うデッキでは、《幻影の騎士-ミラージュ・ナイト-》で打点を確保する手段として採用されていました。
マジシャンデッキでも、《ブラック・マジシャン・ガール》に《突然変異》を使用することで出すことのできるレベル6だったため、《F・G・D》などの高攻撃力モンスターを処理する際に活躍できました。
2003年3月登場!《ブラック・マジシャンズ・ナイト》
特殊召喚・効果モンスター
遊戯王カードwiki
星7/闇属性/戦士族/攻2500/守2100
このカードは通常召喚できない。
「騎士の称号」の効果でのみ特殊召喚できる。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、
フィールドのカード1枚を対象として発動する。
そのカードを破壊する。
収録機会
- 遊戯王デュエルモンスターズ8 破滅の大邪神 予約特典カード
- トーナメントパック2009 Vol.1
- 決闘者の栄光-記憶の断片- side:闇遊戯
入手困難なのに使いづらい!?【ダイヤモンドガイ】でのアタッカー
2003年3月にゲームボーイアドバンス『遊戯王デュエルモンスターズ8 破滅の大邪神』の予約特典カードとして登場。このカードが予約特典なのに何故か召喚条件となる《騎士の称号》は通常の特典カードとして収録されており、予約せずに購入したプレイヤーにとっては《騎士の称号》は腐ってしまうというこれまた鬼畜収録でした。
鬼畜なのは、特典だけではなく、ソフト自体の難易度も異常に高いことで有名で、こちらはデッキキャパシティという制限で入れられるカードが限られ、ライフポイントも家に帰らないと回復しないにも関わらず、対戦相手は反則レベルの制限カードをガンガン使ってくる上に、ライフポイントが何倍もあるという、とんでもない仕様。鬼畜ゲーム好きには是非一度はプレイしてもらいたい。
このカードもアニメに登場したモンスターで、前述の《黒炎の騎士-ブラック・フレア・ナイト-》が登場した乃亜編、遊戯&城之内VS BIG5のデュエルで、《騎士の称号》により、《ブラック・マジシャン》の種族が変化した姿でした。
城之内が使用した《炎の剣士》のデッキマスター能力の対象とするために種族変更が行われただけなので、このモンスター自体はアニメ上も存在せず、カードのような除去効果もありませんでした。
そんなシチュエーションの姿が、予約特典という大抜擢されたわけですが、カードの性能は、通常魔法1枚+フィールドの最上級モンスターを使用して出す割には、打点も変わらず、除去効果も1枚と、アドバンテージを稼ぐことができず、戦士族になってしまうため《ブラック・マジシャン》とサポートカードを共有することも難しくなるため、【ブラック・マジシャン】デッキでは使用しづらいという印象でした。《騎士の称号》自体が城之内がデッキに入れていたカードだったので仕方ないのかなぁ…
それでも、このカードが使用されたデッキがありました。《D -HEROダイヤモンドガイ》を主軸にしたデッキです。強力な通常魔法をコスト踏み倒して使用していくこのデッキですが、《騎士の称号》は、デッキ・手札・墓地とあらゆる場所からこのカードを呼び出せるため、採用枚数を最低限に抑えながら、最上級モンスターを特殊召喚できる非常に強力な効果に早変わりします。
2003年7月登場!《混沌の黒魔術師》
効果モンスター
遊戯王カードwiki
星8/闇属性/魔法使い族/攻2800/守2600
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功したターンのエンドフェイズに、
自分の墓地の魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
(2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊したダメージ計算後に発動する。
その相手モンスターを除外する。
(3):表側表示のこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。
収録機会
- 暗黒の侵略者
- EXPERT EDITION Volume.2
- 決闘王の記憶-闘いの儀編-
- パーフェクトルールブック2015 付属カード
- デュエリストパック-王の記憶編-
- 20th ANNIVERSARY PACK 1st WAVE
- ストラクチャーデッキR-ロード・オブ・マジシャン-
環境でも活躍した実力派リメイクモンスター!
2003年7月に『暗黒の侵略者』で登場した《マジシャン・オブ・ブラックカオス》のリメイクモンスター。当時は、下記のカードテキストで、非常に強力なモンスターでした。
効果モンスター 星8/闇属性/魔法使い族/攻2800/守2600 このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、 自分の墓地から魔法カード1枚を選択して手札に加える事ができる。 このカードが戦闘によって破壊したモンスターは墓地へは行かず ゲームから除外される。 このカードはフィールド上から離れた場合、ゲームから除外される。
魔法カードのサルベージ効果にターン制限がなく、即座に回収可能だったことから、《苦渋の選択》などで複数体墓地に落とされたこのカードを《死者蘇生》で一気に蘇生するコンボが開発され、このカード3体だけでも総攻撃力が8000を超える強力アタッカーでした。
除外されるデメリット効果も当時は《次元融合》の存在で、デメリットになっておらず、非常に特殊召喚のしやすいモンスターでした。
制限カードになってからは、レベル8モンスターということもあり、そこそこの活躍に収まっていましたが、このカードを利用した【ドグマブレード】などのループ系1キルデッキが大会で結果を残し、2008年9月に禁止カードに。
その後、2015年4月に現在のテキストにエラッタされて、制限カードに復帰しました。
【ブラック・マジシャン】デッキとしては、このカードを呼び出すことができる《光と闇の洗礼》の存在から、リメイク前よりしっかりと派生モンスターとしてイメージを持たせながら使用することができ、特に《マジシャンズ・ロッド》登場後は、この《光と闇の洗礼》をサーチすることができるようになったため、魔法カードのサルベージ効果を使用したい場合は有力な候補になる。
2004年10月に登場!《黒の魔法神官》
特殊召喚・効果モンスター
遊戯王カードwiki
星9/闇属性/魔法使い族/攻3200/守2800
このカードは通常召喚できない。
自分フィールドのレベル6以上の魔法使い族モンスター2体を
リリースした場合のみ特殊召喚できる。
(1):罠カードが発動した時に発動できる。
このカードがフィールドに表側表示で存在する場合、
その発動を無効にし破壊する。
収録機会
- Vジャンプ(2004年10月号) 付属カード
- 遊☆戯☆王デュエルモンスターズ 光のピラミッド小説版 抽選プレゼント
- トーナメントパック2012 Vol.1
- 決闘者の栄光-記憶の断片- side:闇遊戯
師弟コンビで特殊召喚!パラディンと併用で制圧!
Vジャンプ2004年10月号にて登場した最上級モンスター。劇場版アニメ『光のピラミッド』で遊戯が海馬戦の切り札として、《ブラック・マジシャン》《ブラック・マジシャン・ガール》を生贄に使用しました。
カードステータスが《黒衣の大賢者》の攻守を逆転した数値になっており、しっかり《ブラック・マジシャン》との繋がりが意識されたデザインになっています。
《超魔導剣士-ブラック・パラディン》で魔法カードを封じ込めることができ、このカードで罠カードを封じ込めることができたため、お互いに補完し合うことができました。
この頃は、《激流葬》《聖なるバリア-ミラーフォース-》《炸裂装甲》《奈落の落とし穴》《万能地雷グレイモヤ》と、罠での除去全盛期だったため、魔法使いデッキでは安心して攻撃に踏み切ることができる貴重なカードでした。
2005年9月登場!《黒魔導の執行官》
効果モンスター
星7/闇属性/魔法使い族/攻2500/守2100
このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上に存在する「ブラック・マジシャン」1体を
リリースした場合のみ特殊召喚する事ができる。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
自分または相手が通常魔法カードを発動する度に、
相手ライフに1000ポイントダメージを与える。
収録機会
- ストラクチャーデッキ-魔法使いの裁き-
- トーナメントパック2009 Vol.2
令和になって覚醒!?突如として現れたブラマジ進化体
2005年9月に発売された『ストラクチャーデッキ-魔法使いの裁き-』にて収録された看板モンスター。この頃の《ブラック・マジシャン》関連モンスターにしては珍しく、アニメや原作と全く関係のない、突如として現れたモンスターです。
最上級モンスターを要求する召喚条件にしては、カードアドバンテージを稼ぐことができず、ステータスも変わらないため、登場当初は使い辛い印象のあるカードでした。
2021年現在、ブラマジ関連カードのサーチカードが大量に増え、このカード自身もサーチすることが可能となり、評価が少し変わることに。
安定して特殊召喚することが見込め、バーンダメージにターン制限がないため、このカードを使用した1キルデッキの構築も視野に入ってきました。
《グリモの魔導書》や《トゥーンのもくじ》など、使い減りしない通常魔法とは高相性です。
このカード自体はブラマジとどんな関係が?大賢者になる前の姿なのか?
語られていないだけに、そんなバックストーリーも気になるモンスターですね。
2008年11月登場!《アーカナイト・マジシャン》
シンクロ・効果モンスター
星7/光属性/魔法使い族/攻 400/守1800
チューナー+チューナー以外の魔法使い族モンスター1体以上
(1):このカードがS召喚に成功した場合に発動する。
このカードに魔力カウンターを2つ置く。
(2):このカードの攻撃力は、
このカードの魔力カウンターの数×1000アップする。
(3):自分フィールドの魔力カウンターを1つ取り除き、
相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
その相手のカードを破壊する。
収録機会
- CRIMSON CRISIS
- DUELIST EDITION Volume 3
- トーナメントパック2019 Vol.2
ブラマジ関連低迷期に現れたマジシャン超新星!関連は如何に
2008年11月発売『CRIMSON CRISIS』にて収録されたマジシャンの名を持つモンスター
アニメ遊戯王GXが終了し、5D'sシリーズに入ると、看板モンスターはドラゴンが増えていき、原作に登場していたキャラクターの新規カードもなかなか収録される機会がなく、《ブラック・マジシャン》としては関連カードがなかなか収録されない低迷期に入ってきました
新規カードがなく、デッキパワーもなかなか追いつけないそんな中、久々に《ブラック・マジシャン》や《ブラック・マジシャン・ガール》の特徴的な背景に酷似した背景を持つこのモンスターが登場し、久々の"マジシャン"成分に、ブラマジ使いとしては心躍りました
ほぼ同時に発売された『ストラクチャーデッキ-ロード・オブ・マジシャン-』では、魔力カウンター関連カードが一気に登場して強化され、《熟練の黒魔術師》の使い勝手が向上したことも、この時期の【ブラック・マジシャン】デッキを語る上で欠かせない出来事です。
このカード自体は、ブラマジとは関係のないモンスターですが、この頃のほとんどなかったマジシャン成分を補給できた数少ないモンスターだったので、歴史を語るという点で挙げさせていただきました。
2011年4月登場!《ガガガマジシャン》
効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1500/守1000
このカードはS素材にできない。
(1):「ガガガマジシャン」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
(2):1ターンに1度、1~8までの任意のレベルを宣言して発動できる。
このカードのレベルはターン終了時まで宣言したレベルになる。
収録機会
- GENERATION FORCE
- デュエリストパック-遊馬編-
- スターターデッキ(2013)
- 20th ANNIVERSARY DUELIST BOX
- ストラクチャーデッキ-オーバーレイ・ユニバース-
原点回帰&新規軸を打ち出したZEXAL!ブラマジオマージュモンスター
2011年4月に発売された『GENERATION FORCE』にて収録されたモンスターであり、新しく始まったアニメZEXALの主人公である九十九遊馬の主力カード。
主人公のデッキがテーマデッキではなく、バラバラな種族を使うという原点回帰を行い、その主力カードとしてデザインされたこのカード。《ブラック・マジシャン》との直接的な繋がりはありませんが、《ガガガ・ガール》等の存在からも、ブラマジをモチーフにして開発されたカードであることは、疑いようがありません。(今となっては、遊馬の使うカードたちは【オノマトペ】としてカテゴライズされましたが。)
このオマージュで、新規軸になっていくことを強く感じたことを覚えています
2012年に登場!《伝説の闇の魔導師》
エクシーズ・効果モンスター(使用不可カード)
ランク7/闇属性/魔法使い族/攻2500/守2100
レベル7モンスター×3
このカードはエクシーズ召喚でしか特殊召喚できない。
魔法使い族モンスターをエクシーズ素材として持っている
このカードが直接攻撃によって相手ライフを0にした場合、
このカードのコントローラーはマッチに勝利する。
収録機会
- World Championship Series 2012 ベスト4賞品
- EXTRA PACK -SWORD OF KNIGHTS-
伝説降臨!誰もが憧れるブラマジオマージュモンスター!
2012年世界大会のベスト4賞品として登場したエクシーズモンスター。
世界大会の入賞者カードは、禁止カードである《ヴィクトリー・ドラゴン》の効果のプロモカードであることが慣例になっていますが、2012年の世界大会でデザインされたモンスターは、《ブラック・マジシャン》をモチーフにしたこのモンスターと青眼の白龍をモチーフにした《伝説の白き龍》の2体のエクシーズモンスターでした
アニメの方が、ZEXALで原点回帰を取り入れていただけに、遊戯王の看板モンスターとも言えるこの2体のオマージュモンスターが世界大会の景品になったのは、非常に印象的でした。
その後、2013年5月に『EXTRA PACK -SWORD OF KNIGHTS-』にて、一般パックにも登場。エクストラシークレットレアという特別なレアリティで封入率も低く、今でも入手困難なレアカードで、デュエル自体では使用できないカードにも関わらず、コレクター価格で非常に高額で取引されています。
2014年4月に登場!《幻想の黒魔導師》
エクシーズ・効果モンスター
ランク7/闇属性/魔法使い族/攻2500/守2100
レベル7モンスター×2
このカードは自分フィールドのランク6の魔法使い族Xモンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
「幻想の黒魔導師」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
手札・デッキから魔法使い族の通常モンスター1体を特殊召喚する。
(2):魔法使い族の通常モンスターの攻撃宣言時、
相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外する。
収録機会
- Vジャンプ(2014年4月号) 付属カード
- コレクターズパック-閃光の決闘者編-
ついに登場!原作でマハードが操る精霊!
Vジャンプ2014年4月号の付属カードとして登場したこのモンスター。
カードテキストに《ブラック・マジシャン》の名称が記載こそされてはいませんが、「魔法使い族の通常モンスター」をサポートするランク7モンスターと、本当に久々のほぼ直接的な《ブラック・マジシャン》の強化カードとして、ブラマジ使いはその登場に歓喜しました。
「幻想の黒魔導師」という名称は、原作でアテムに仕えた神官マハードが従えていた精霊の名前と同じで、この精霊とマハードが融合した姿こそが《ブラック・マジシャン》であることが物語の中で描かれているため、強く意識したデザインにされているのも頷けます。
召喚条件は、このカードの登場より少し前にVジャンプで収録された《マジマジ☆マジシャンギャル》を意識したものになっており、《マジシャンズ・サークル》などを利用して、ランク6から特殊召喚に繋げたり、比較的特殊召喚しやすい《ダウナード・マジシャン》から《RUM-アストラル・フォース》にラックアップさせてこのカードに繋げるような動きも可能です。
このカードの登場で、【ブラック・マジシャン】は展開札と除去札を一気に手に入れ、大幅に強化されました。
2014年5月登場!《呪符竜》
融合・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻2900/守2500
「ブラック・マジシャン」+ドラゴン族モンスター
このカードは上記カードを融合素材にした融合召喚
または「ティマイオスの眼」の効果でのみ特殊召喚できる。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、
自分・相手の墓地の魔法カードを任意の数だけ対象として発動する。
そのカードを除外し、このカードの攻撃力はその除外したカードの数×100アップする。
(2):このカードが破壊された場合、
自分の墓地の魔法使い族モンスター1体を対象として発動できる。
その魔法使い族モンスターを特殊召喚する。
収録機会
- コレクターズパック-伝説の決闘者編-
原作未OCGが掘り起こされ始めた革新的なパックで登場!
2014年5月『コレクターズパック-伝説の決闘者編-』にて登場。
これまでは、年に1度の『プレミアムパック』シリーズが、漫画版遊戯王に登場したカードの収録パックになっており、過去シリーズのカードも登場することがありましたが、OCG15周年記念が近いということもあり、このコレクターズパックの登場から、一気にアニメシリーズ未OCGカードが登場し始めました。
《ブラック・マジシャン》は、OCGだけで好きなデュエリストもたくさんいると思いますが、やはり原作や過去シリーズの強化がくる度に、強化されるカードではあるため、ブラマジ使いにとって、このような動きは朗報でした。
人気のシリーズ「ドーマ編」のキーカードであり、実質このカードの召喚条件のようにデザインされている《ティマイオスの眼》は、少しずつ魔法使いデッキが強化されて、ブラマジデッキとしてみた時に、そのパーツがデッキ枠を圧迫するために泣く泣く不採用にせざるえなかったような《超魔導剣士-ブラック・パラディン》を気軽に採用できるようになったり、《竜騎士ブラック・マジシャン・ガール》の登場で、《ブラック・マジシャン・ガール》の採用理由を押し上げてくれたりと、非常に優秀なカードでした。
そういった意味でも、ファンデッキとして見た時に、非常に有意義なパックであり、その後の遊戯王OCGの新規カードの方向性を新しくしてくれたパックで登場した、印象的なカードです。
2016年4月に登場!《虚空の黒魔導師》
エクシーズ・効果モンスター
ランク7/闇属性/魔法使い族/攻2300/守2800
魔法使い族レベル7モンスター×2
(1):X素材を持ったこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分は相手ターンに速攻魔法カード及び罠カードを手札から発動できる。
その発動の際にこのカードのX素材を1つ取り除く。
(2):X召喚したこのカードが、相手の効果で墓地へ送られた場合、
または戦闘で破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。
手札・デッキから魔法使い族・闇属性モンスター1体を特殊召喚する。
その後、フィールドのカード1枚を選んで破壊できる。
収録機会
- ザ・ダーク・イリュージョン
ブラックマジシャンが環境デッキに!?大幅パワーアップ!
2016年4月に発売された『ザ・ダーク・イリュージョン』にて登場したエクシーズモンスター。
このモンスター自体が《ブラック・マジシャン》との繋がりを示唆する記載はありませんが、「虚空」とは「何もない空間」のことであり、「カオス」の訳語として使われることも多いことから、《マジシャン・オブ・ブラックカオス》の名称を意識したデザインとなっています。
ここで特記すべきは、やはりこのカード自体というよりは収録パックの内容で、このモンスターが看板を勤めた『ザ・ダーク・イリュージョン』は、【ブラック・マジシャン】デッキが、テーマデッキとして非常に強化されたパックとして有名で、今では欠かすことのできない《黒の魔導陣》や《マジシャンズ・ロッド》が収録されています。
この1年前には、OCG15周年パックにて《永遠の魂》が新規収録されており、《黒の魔導陣》と《永遠の魂》のセットで何度もブラマジを特殊召喚しながら、カード消費なしに相手フィールドを除外していく動きは、単純ながら強力で、大会でも結果を残すほどでした。
2016年4月に登場!《トゥーン・ブラック・マジシャン》
トゥーン・効果モンスター
星7/闇属性/魔法使い族/攻2500/守2100
(1):このカードは召喚・反転召喚・特殊召喚したターンには攻撃できない。
(2):自分フィールドに「トゥーン・ワールド」が存在し、
相手フィールドにトゥーンモンスターが存在しない場合、
このカードは直接攻撃できる。
(3):1ターンに1度、手札から「トゥーン」カード1枚を捨て、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●デッキから「トゥーン・ブラック・マジシャン」以外の
トゥーンモンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。
●デッキから「トゥーン」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
収録機会
- ザ・ダーク・イリュージョン
ブラマジ強化パックで悲願のトゥーン化!?
前述の《虚空の黒魔導師》と同じパックで収録されたトゥーンモンスター。
この頃、デッキの収録に収録されたメインのカテゴリーの中で、原作やアニメで代表的だったモンスターがトゥーン化した姿が、必ず1枚パックに収録されており、その流れで収録されました。
弟子である《ブラック・マジシャン・ガール》がトゥーン化したモンスターは、2001年12月にゲームの付録カードとして収録されており、約15年後にやっとトゥーン化した姿で師弟が揃うことになりました。
トゥーンモンスターとしてみた場合も、そのステータス故に特殊召喚する方法が豊富で、このカードを起点に、モンスターのリクルートや魔法・罠のサーチを行うことができるため、非常に優秀なモンスターです。
2016年5月に登場!《守護神官マハード》
効果モンスター
星7/光属性/魔法使い族/攻2500/守2100
(1):このカードをドローした時、このカードを相手に見せて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードが闇属性モンスターと戦闘を行うダメージステップの間、
このカードの攻撃力は倍になる。
(3):このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
自分の手札・デッキ・墓地から「ブラック・マジシャン」1体を選んで特殊召喚する。
収録機会
- 劇場版 遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS 劇場配布カード
- 劇場版 遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS DVD・Blu-ray付属カード
- 20th ANNIVERSARY SET 特典カード
- 20th ANNIVERSARY LEGEND COLLECTION
- 2020年 夏の全国統一 遊戯王OCG検定
デュエリストじゃない友達を誘って劇場へ!劇場が戦場と化した待望の配布カード!
2016年5月に原作開始20周年を記念して公開された『劇場版 遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』の入場者特典カード。
なんと、この入場者特典カード、全てのカードがなかなか使いやすい効果を持っていたのですが、入場者特典が4週連続で変わるという鬼畜企画でした。
デッキにフル投入するために3枚手に入れるには、劇場に週3回、全てのカードでは合計12回も足を運ばなくてはならず、全国のデュエリストを苦しめました。
しかも、このカードは4週目に登場し、情報公開もかなり後ろだったことから、ブラマジ使いはスケジュールと予算の調整にてんやわんやしたことを覚えています。
守護神官マハードは、原作では主人公アテムに使えた非常に忠誠心の強い神官で、作中で命を落とすも、自身の精霊と融合することで《ブラック・マジシャン》になり、死してもなおアテムと共に戦い抜きました。
そんな一連のストーリーがカード効果としても再現されており、さらにはこの劇場版では終盤で登場し、フィニッシャーを勤める大活躍。光属性という点で使いづらさも感じますが、その後のブラマジ強化や闇遊戯をイメージしたカードが収録される際は、このカードを意識するようにデッキトップを操作するようなカードが度々登場しており、ブラマジファンにとっては欠かせないカードとなっています。
2018年2月に登場!《竜騎士ブラック・マジシャン》
融合・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
「ブラック・マジシャン」+ドラゴン族モンスター
(1):このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り
「ブラック・マジシャン」として扱う。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分フィールドの魔法・罠カードは相手の効果の対象にならず、
相手の効果では破壊されない。
収録機会
- RARITY COLLECTION -20th ANNIVERSARY EDITION-
- EXTRA PACK 2018
ブラマジデッキの要《永遠の魂》の弱点を完全カバー!海外オリジナルカード
2018年2月に『RARITY COLLECTION -20th ANNIVERSARY EDITION-』にて登場したTCGオリジナルモンスター。
カードデザイン自体は、《竜騎士ブラック・マジシャン・ガール》を意識したものになっていて、《ティマイオスの眼》と融合した《ブラック・マジシャン》は、《呪符竜》と合わせて2体目になります。
このカードは、アニメには登場しておらず海外で先行登場したモンスターの1枚でした。
海外先行カードは、『エクストラパック』シリーズにて収録されることが慣例でしたが、このカードは一足早く前述のパックに収録され、その後に登場した『EXTRA PACK 2018』では、直後に再録されることになる珍しい収録のされ方をしました。
そのためか、レアリティコレクションの方は、エクストラシークレットレアでのみ収録と、非常に封入率が低く、早くこのカードを使いたかったブラマジ使い泣かせになりました。
カード効果は、【ブラック・マジシャン】デッキの最大の弱点であった《永遠の魂》のデメリット効果をカバーするような、耐性効果になっており、魔法・罠カードを対象を取らず破壊以外で除去するような手段がないデッキには苦戦を強いる、そんな強力なモンスターです。
現在も、《ティマイオスの眼》から特殊召喚する最も優先すべきモンスターであると言えます。
面白いところでは、ステータスが闇属性であること以外は、ライバルである《青眼の白龍》と全く同じであり、その点も意識したデザインになっています。
2018年2月に登場!《クインテット・マジシャン》
融合・効果モンスター
星12/闇属性/魔法使い族/攻4500/守4500
魔法使い族モンスター×5
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1):魔法使い族モンスター5種類を素材としてこのカードが融合召喚に成功した場合に発動できる。
相手フィールドのカードを全て破壊する。
(2):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、
リリースできず、融合素材にできず、効果では破壊されない。
収録機会
- ザ・ヴァリュアブル・ブック20 付属カード
ブラックマジシャンの究極の姿!?20周年記念に登場した最上級マジシャン!
2018年2月に『ザ・ヴァリュアブル・ブック20』の付録カードとして登場したモンスター。
このカード自体も、《ブラック・マジシャン》との直接的な結びつきは言及されていないモンスターですが、金髪で尖った帽子を被っており、非常に姿が似ています。
OCG20周年記念の年に発売されたヴァリアブルブックの付録カードのため、《ブラック・マジシャン》を意識したカードであることは、間違い無いかと思います。
カードテキストのデザインを考えると、その召喚条件から、《F・G・D》を意識したものと思われ、ライバルである《青眼の白龍》から攻撃力が500低いという点も意識しての攻撃力設定のようにも思います。
そんな観点から、ブラックマジシャンの最上級の姿なのでは!?という筆者の妄想も重ね、ここに記載させていただきました。
【ブラック・マジシャン】デッキでは、《マジシャンズ・ナビゲート》の存在から、魔法使いモンスター数種類デッキから引っ張ってくることは容易なため、《円融魔術》を利用しての墓地融合で、これ(1)の効果を狙うことも容易く、デッキ構築次第ではフィニッシャーとして活躍できます。
2018年12月登場!《マジシャン・オブ・カオス》
儀式・効果モンスター
星7/闇属性/魔法使い族/攻2500/守2100
「カオス・フォーム」により降臨。
(1):このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り
「ブラック・マジシャン」として扱う。
(2):1ターンに1度、魔法・罠カードの効果が発動した時、
フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
(3):儀式召喚したこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
手札から「マジシャン・オブ・カオス」以外の「カオス」儀式モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。
収録機会
- 20th ANNIVERSARY DUELIST BOX
説明
2018年12月に『20th ANNIVERSARY DUELIST BOX』で収録された儀式モンスター。
《カオス・フォーム》が収録されて以降、その効果から、ブラマジ版の《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》の登場が期待されていたため、待望の新規でした。
しかし、MAXの冠を持たず、《マジシャン・オブ・ブラックカオス》の存在や(3)の効果を考えると、このカード自体は、MAXの布石なのでは?と考えるデュエリストも多く、更なるパワーアップに期待を持ちました。
このカードの効果は、フィールド・墓地で《ブラック・マジシャン》として扱う効果が非常に優秀で、ブラマジデッキの基本コンボである《黒の魔導陣》・《永遠の魂》と非常に相性が良く、フィールドに出た後も、《永遠の魂》のサーチ効果を使えば、フリーチェーンで除去効果が使えるという、非常に強力なのもでした。
ただし、儀式モンスターという点で、デッキを圧縮するため、ブラマジデッキはどのカードを採用していくのか、ファンとしても泣く泣く不採用にするカードも増えてきて、非常に頭を悩ませるようになりました。
2018年12月登場!《超魔導騎士-ブラック・キャバルリー》
融合・効果モンスター
星8/闇属性/魔法使い族/攻2800/守2300
「ブラック・マジシャン」+戦士族モンスター
(1):このカードの攻撃力は、お互いのフィールド・墓地の魔法・罠カードの数×100アップする。
(2):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
(3):フィールドのカードを対象とする魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、
手札を1枚捨てて発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
収録機会
- 20th ANNIVERSARY DUELIST BOX
暗黒騎士ガイアとの融合!?妄想捗る"超魔導"戦士シリーズ
前述カードと同じく、2018年12月『20th ANNIVERSARY DUELIST BOX』にて登場した融合モンスター。
原作やアニメで登場してはないものの、その見た目や効果から、《暗黒騎士ガイア》との融合モンスターであることが窺え、また《超魔導剣士-ブラック・パラディン》を彷彿とさせる"超魔導"の名を持つモンスターが再び登場したことで、《ブラック・マジシャン》と有名モンスターが融合する"超魔導"戦士融合モンスターの妄想が、様々なデュエリストの中で広まりました。
このカード自体は、他の融合体と比べると、やや控えめな性能で、貫通効果を活かせる場面では、特殊召喚する場面があるか、というくらいですが、融合素材が「戦士族」と緩い指定で、且つメジャーな種族でもあるため、《超融合》を採用する際には、1枚はエクストラデッキに忍ばせておきたいカードです。
2019年2月に登場!《マジシャン・オブ・ブラックカオス・MAX》
儀式・効果モンスター
星8/闇属性/魔法使い族/攻2800/守2600
「カオス・フォーム」により降臨。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、
自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。
このターン、相手はモンスターの効果を発動できない。
(2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、
自分の墓地の魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
収録機会
- 20th ANNIVERSARY LEGEND COLLECTION
待望のMAXの名を持つ美しい儀式モンスター!性能は、強いが難しい
2019年2月に『20th ANNIVERSARY LEGEND COLLECTION』にて登場した儀式モンスター。
前述の通り、《カオス・フォーム》の存在から、ブラマジ版の"MAX"は心待ちにされており、満を持しての登場でした。
劇場版で登場したカードが多く収録される中、原作者である高橋和希先生がカードイラストを担当した完全オリジナルモンスターであり、ブラマジ関連モンスターとしては珍しい少し和風テイストなイラストは、ファンを魅了しています。
原作者高橋和希先生は、最初は間違えて《カオス・ソルジャー》を描いてしまったとコメントしており、三日月のような武器が杖でなく剣であることから、それが窺えます。
カードテキストとして見ると、レベル8の儀式モンスターで、強力な制圧効果もフィールドのモンスター1体を要求するなど、【ブラック・マジシャン】デッキとして見ると少し扱いづらい印象です。
しかし、決してこのカード自体が弱いというわけではなく、(1)の効果の発動条件も"特殊召喚に成功した時"と、儀式召喚でなく、蘇生などにも対応しているため、専用構築での活躍が期待できます。
2019年11月に登場!《超魔導師-ブラック・マジシャンズ》
融合・効果モンスター
星8/闇属性/魔法使い族/攻2800/守2300
「ブラック・マジシャン」または「ブラック・マジシャン・ガール」+魔法使い族モンスター
(1):1ターンに1度、魔法・罠カードの効果が発動した場合に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。
そのドローしたカードが魔法・罠カードだった場合、自分フィールドにセットできる。
速攻魔法・罠カードをセットした場合、そのカードはセットしたターンでも発動できる。
(2):このカードが破壊された場合に発動できる。
「ブラック・マジシャン」「ブラック・マジシャン・ガール」を1体ずつ
自分の手札・デッキ・墓地から選んで特殊召喚する。
収録機会
- デュエリストパック-レジェンドデュエリスト編6-
師弟コンビで融合召喚!程よい強さの融合体!
2019年11月に『デュエリストパック-レジェンドデュエリスト編6-』にて登場した融合モンスター。
このパックは、歴代アニメ主人公が使用したカードを強化するカードが多く収録されており、漏れずに《ブラック・マジシャン》の強化カードも多数収録されました。
同パックでは、《ブラック・マジシャン・ガール》と連動するようなカードも数多く収録されており、このカードはイラスト人気が高いカードになっています。
《ティマイオスの眼》から特殊召喚する融合モンスターとしては、《竜騎士ブラック・マジシャン》が頭一つ飛び出た性能のため、選択肢になりづらい印象ですが、同パックで収録された《黒魔術の秘儀》の存在から、バトルフェイズ中に融合召喚を行って追撃する打点として活躍し、相手のライフポイントを削りきれなかったとしても、ドロー効果や展開効果でデュエル展開を有利に引っ張っていくことができます。
このパックで、《魂のしもべ》や《マジシャンズ・ソウルズ》などといった、初動やアドバンテージを維持する使いやすいサポートカードも収録されたため、【ブラック・マジシャン】デッキの安定性が増しました。
2019年12月に登場!《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》
融合・効果モンスター(禁止カード)
星8/闇属性/魔法使い族/攻3000/守2500
「ブラック・マジシャン」+「真紅眼の黒竜」またはドラゴン族の効果モンスター
(1):このカードは効果の対象にならず、効果では破壊されない。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
相手フィールドのモンスター1体を選んで破壊し、
その元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。
この効果は1ターン中に、このカードの融合素材とした通常モンスターの数まで使用できる。
(3):1ターンに1度、魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、手札を1枚捨てて発動できる。
その発動を無効にして破壊し、このカードの攻撃力を1000アップする。
収録機会
- LEGENDARY GOLD BOX
夢の融合体のハズが、まさかの環境トップ!?頂点に君臨してしまった最凶モンスター
2019年12月『LEGENDARY GOLD BOX』にて登場した融合モンスター。
《ブラック・マジシャン》と《真紅眼の黒竜》の融合モンスターは、多くのデュエリストが一度は妄想したことがあったと思います。
遊戯のエースモンスターと、城之内のエースモンスターの融合体。誰しもがワクワクする超絶モンスター。それが、《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》!!!…のハズでした。
しかし、その夢も束の間。登場して1年も経たない2020年10月に禁止カードに指定されてしまいました。
その理由とは、このモンスターの効果自体が、「効果破壊耐性+対象耐性+ヴォルカザウルス効果2回分+ターン1妨害&パンプアップ」と、強力効果のてんこ盛りで、オーバースペックな性能をしていただけではなく、《真紅眼の黒竜》を融合素材として指定していた故に、《真紅眼融合》のデッキ融合の対象モンスターとなり、さらには《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》の効果を活用することで、その《真紅眼融合》すらデメリットを踏み倒した状態でデッキから発動することができました。
つまり、上記の超強力効果モンスターを《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》の召喚条件である「効果モンスター2体」揃えるだけで展開することができるということで、そのパーツは出張カードとして様々なデッキに取り入れられました。
一般的なデッキでは事故要因とされるが故に、ロマンのある《ブラック・マジシャン》や《真紅眼の黒竜》をデッキに投入しても、余りあるほどのリターンが得られ、ほぼデッキから墓地に落とされるだけの役目として環境デッキに投入される事態を誰が予想したでしょうか。(さらに、デッキの開発が進み、融合代用モンスターが用いられる型も登場したため、ブラマジやレッドアイズが投入すらされないレシピも多く台頭しました。)
どんなデュエリストでも燃えるはずのシチュエーション、満を持して登場した融合体のハズが、簡単に頂点を極めてしまった故に、数多くのデュエリストからヘイトを受けてしまった、非常にもったいない、そんな最高で最悪のモンスターです。
名前もイラストも、その融合素材も本当に完璧なので、エラッタされてでも良いので戻ってきて欲しい。そう思わせる1枚です。
これから登場するブラマジ派生モンスター!
2021年10月にまもなく登場!《超魔導戦士-マスター・オブ・カオス》
融合・効果モンスター
星8/闇属性/魔法使い族/攻3000/守2500
「ブラック・マジシャン」+「カオス」儀式モンスター
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが融合召喚に成功した場合、
自分の墓地の光・闇属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
(2):自分フィールドの光・闇属性モンスターを1体ずつリリースして発動できる。
相手フィールドのモンスターを全て除外する。
(3):融合召喚したこのカードが戦闘・効果で破壊された場合、
自分の墓地の魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
収録機会
- BATTLE OF CHAOS
ドラグーン騒動から1年…投入される新たな"超魔導"戦士
2021年10月16日発売予定の『BATTLE OF CHAOS』で登場する融合モンスター。
ブラマジの融合モンスターの代名詞である"超魔導"の名前を持つモンスターで、融合素材やイラストから《カオス・ソルジャー》との融合モンスターであることが窺えます。
効果も、光属性と闇属性の「カオス」を意識したものになっていて、《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》を彷彿とさせる除去効果を備えています。
融合素材となるモンスターとして使いやすいモンスターは闇属性のものが多く、自身も闇属性であるため、(1)の蘇生効果で、(2)のコストを用意しようと思うと、別の手段で光属性のモンスターを用意しておく必要があります。
2021年10月にまもなく登場!《イリュージョン・オブ・カオス》
儀式・効果モンスター
星7/闇属性/魔法使い族/攻2100/守2500
「カオス・フォーム」により降臨。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札のこのカードを相手に見せて発動できる。
儀式モンスターを除く、「ブラック・マジシャン」またはそのカード名が記されたモンスター1体をデッキから手札に加える。
その後、手札を1枚選んでデッキの一番上に戻す。
(2):相手がモンスターの効果を発動した時に発動できる。
このカードを持ち主の手札に戻し、自分の墓地から「ブラック・マジシャン」1体を選んで特殊召喚し、
その発動した効果を無効にする。
収録機会
- BATTLE OF CHAOS
ブラマジデッキの汎用サーチ!融合素材にも!
2021年10月16日発売の『BATTLE OF CHAOS』にて登場予定。
カードイラストも名前も《マジシャン・オブ・カオス》とよく似たモンスターで、《ブラック・マジシャン》が《マジシャン・オブ・ブラックカオス》になる過程の姿なのでしょうか?
ブラマジ関連のモンスターで、"イリュージョン"の名を持つモンスターとしては、《マジシャン・オブ・ブラック・イリュージョン》が存在し、そちらかが《ブラック・マジシャン》としてカオス儀式モンスター化したモンスターという見方もできるかもしれません。
このモンスターの登場で、今までサーチのしにくかった《ブラック・マジシャン》のカード名が記された"モンスター"へのアクセスが非常に容易になります。
このカード自体も《儀式の準備》でサーチすることができるレベル7の儀式モンスターで、手札をデッキに戻してしまうデメリットも《守護神官マハード》や《黒の魔導陣》の存在を考えると、単純なデメリットとは言えず、非常に扱いやすいモンスターです。
同時に登場する《超魔導戦士-マスター・オブ・カオス》の融合素材にもなれるため、儀式召喚を行う手段なしでデッキに投入しても腐らずに活躍できる期待のモンスターです。
はちゃめちゃ長くなりましたが、これぞブラマジの歴史!
今後のブラックマジシャンにも期待です!!
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