「ライフポイントを0にすれば勝ち」
これは、遊戯王の基本ですが、カードの効果で勝利することもでき、特殊勝利カードと呼ばれています。
古い歴史でみると《封印されしエクゾディア》から始まっているので、原作で言えば「遊戯VS海馬」の二戦目で登場、アニメ版では最初のデュエルなので、特殊勝利は邪道な勝ち方ではなく、遊戯王の由緒正しいデッキコンセプトであるとも言えます!
そんな、特殊な条件で勝利することができるカードが、遊戯王界には現在使えるもので、15枚あります。全てのカードを見ていきましょう!
これで勝てたら、エンターテイナーです!
特殊勝利カード全15枚まとめ
《封印されしエクゾディア》
効果モンスター(制限カード)
星3/闇属性/魔法使い族/攻1000/守1000
このカードと「封印されし者の右腕」「封印されし者の左腕」
「封印されし者の右足」「封印されし者の左足」が手札に全て揃った時、
自分はデュエルに勝利する。
遊戯王の古くから存在する特殊勝利オブ特殊勝利とも言えるカード。
遊戯王をほとんど知らない人でも、このカードの存在だけはなんとなく知っている人も多いのではないでしょうか。
それもそのはず。このカードが収録された『PREMIUM PACK 1』は1999年に東京ドームで開催されたイベント限定販売の予定でしたが、あまりにも多くの人が押し寄せたため販売中止になるほどの人気を博し、ニュースにも取り上げられました。
その他の必要なパーツも『エクゾディアパーツ』と呼ばれ、全て制限カードに指定されています。
今でこそ、何度も再録の機会があったため、5枚入手することが容易になりましたが、昔は、それぞれのパーツが、それぞれ限定で手に入るような手段しかなく、手札どころかデッキに5枚のカードを集めることすら高いハードルがありました。
そんな【エクゾディア】ですが、その単純な効果と長い歴史故に、カードゲーム自体にも大きく影響を与えており、当時手札から捨てた場合も効果が発動した《黒き森のウィッチ》や《クリッター》のエラッタや、制限カード制度の導入は、確実にこのデッキの影響と言える。
《生還の宝札》を活用した【宝札エクゾ】、《王立魔法図書館》を活用した【図書館エクゾ】、《活路への希望》を活用した【チェーンエクゾ】など、今まで様々なデッキが考案、活躍し、安定度が高いデッキが開発されると、そのキーパーツが規制を受けている。
現在では、《召喚神エクゾディア》や《魔神火炎砲》といった使いやすい専用サポートカードも登場してきているので、程よいバランスでテーマデッキとして楽しむことができるが、いつドローループが開発され、大会に出てくるか侮れない、そんなロマンのあるカードでもあります。
《究極封印神エクゾディオス》
特殊召喚・効果モンスター
星10/闇属性/魔法使い族/攻 ?/守 0
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地のモンスターを全てデッキに戻した場合のみ特殊召喚できる。
このカードの(2)の効果で「封印されし」モンスター5種類が
自分の墓地へ送られ全て揃った時、自分はデュエルに勝利する。
(1):このカードの攻撃力は、自分の墓地の通常モンスターの数×1000アップする。
(2):このカードの攻撃宣言時に発動する。
手札・デッキからモンスター1体を墓地へ送る。
(3):表側表示のこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。
上記《封印されしエクゾディア》から派生したモンスター。
こちらは、アニメ遊戯王GXにて、アモンが使用したモンスター。
容易に特殊召喚することができ、またその条件も手軽かつユニークなのものなので、「手札からすぐ出すことのできるレベル10モンスター」や「無効化させずに墓地のモンスターをデッキに回収するカード」として利用されることも多いです。
特殊勝利条件としては、攻撃宣言を5回行う必要があり、普通に行うと往復9ターンもの間フィールドに維持しなければならないため、難易度が非常に高いですが、レベルの高い魔法使い族という点を活かし、《拡散する波動》とのコンボが一番狙い目です。
相手フィールドにモンスターが5体いる状態で《拡散する波動》を発動し、このカードで5回攻撃をすれば、手札2枚で確実に勝利することができます。
この時、「相手フィールドにモンスターが5体並んでいる」必要があり、相手依存では達成が難しいので、《おジャマトリオ》などで相手フィールドを埋めることができれば、勝利を確実に呼び込むことができ、コンボ枚数もさほど多くないため比較的狙いやすい特殊勝利でもあります。
《守護神エクゾディア》
効果モンスター
星10/闇属性/魔法使い族/攻 ?/守 ?
このカードは特殊召喚できない。
このカードの(1)の方法で召喚したこのカードが、
元々の持ち主が相手となる悪魔族・闇属性モンスターを戦闘で破壊した時、
自分はデュエルに勝利する。
(1):このカードはモンスター5体をリリースして召喚する事もできる。
(2):このカードの攻撃力・守備力は、
このカードを召喚するためにリリースしたモンスターの
元々の攻撃力・守備力をそれぞれ合計した数値になる。
OCG20周年記念で発売されたパックにて、原作者のデザインで新規収録された新たなエクゾディア。
5体リリースを用意しなければならない点と、トリガーとなる戦闘相手も、「元々の持ち主が相手」でなくてはいけないため、モンスターを送りつけて戦闘破壊するのでは条件を満たすことができないため、普通に使うと、相手のデッキ構築次第では特殊勝利を狙うこと自体が不可能になってしまいます。
しかし、「元々の持ち主が相手」でなくてはいけませんが元々の種族・属性が「悪魔族・闇属性」ある必要はない点が注目ポイント。《リプロドクス》や《帝王の轟毅》など、種族・属性を変更できるカードを駆使しして、相手フィールドのモンスターを条件に合わせることができます。
相手フィールドにモンスターが1体もいないというケースは、まず少ないため、こちらもリリースの用意さえしっかり考えておけば、比較的狙いやすい勝利条件と考えられます。
《光の創造神 ホルアクティ》
効果モンスター
星12/神属性/創造神族/攻 ?/守 ?
このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上の、元々のカード名が
「オシリスの天空竜」「オベリスクの巨神兵」「ラーの翼神竜」となるモンスターを
それぞれ1体ずつリリースした場合のみ特殊召喚できる。
このカードの特殊召喚は無効化されない。
このカードを特殊召喚したプレイヤーはデュエルに勝利する。
原作漫画でラスボスを倒した、三幻神をアテムの名で束ねて召喚させたモンスター。
もしカード化されるとしたら、融合モンスターかなと思っていましたが、特殊勝利の効果モンスターとしてまさかの登場。
ネット上では、このカードを1ターンで召喚するソルティア動画が多数存在しており、初動を少なくしてどんな展開で三幻神を展開し、このカードを手札に加えるか、様々なデュエリストが鎬を削っています。
もちろん、その展開は複雑怪奇かつ、カードも大量に使用するため妨害しやすく、実戦での達成は当然高いハードルですが、このカードで特殊勝利を行う最も難しい点は、このカードを手に入れるということ自体が非常に難しいという点です。
このカードのプレゼントキャンペーンは「高橋和希 遊☆戯☆王イラスト集『DUEL ART』」発売記念として実施され、様々な媒体で抽選が行われたが、その合計枚数は10000枚。現在も特に再録や再配布は行われておらず、全世界に10000枚しか存在しないカードという、非常にレアリティの高い限定カードになっています。
《終焉のカウントダウン》
通常魔法
2000ライフポイントを払う。
発動ターンより20ターン後、自分はデュエルに勝利する。
非常にシンプルな特殊勝利効果を持っていて、専用デッキが組みやすく、またかなり相手プレイヤーにも嫌われる覚悟を持って狙いに行く特殊勝利カードです。
勘違いされやすいですが、「発動ターンより20ターン」とは、相手のターンも数えるため、往復でいうと10ターン。
現代のデュエルが高速化しているとはいえ、それに伴ってバトルフェイズを止めるようなカードプールも増加しているため、それほど条件が厳しいものでもありません。
このカードの欠点は、「通常魔法のため、サーチ手段が乏しく妨害を受けやすい」点と「このカード以外の勝ち筋を用意しづらい」点です。
相手としては、このカードの発動さえ無効にしてしまえば負けることがないため、マストカウンターの見極めがしやすく、《封魔の呪印》なんてぶつけられたら、目も当てれられません。
さらに、《究極封印神エクゾディオス》などと違い、打点やダメージリソースを確保するようなカードを副次的に用意できず、デッキに積むと防御が疎かになるため、他の勝ち筋が用意できずに、勝つことができない。デッキとしての弱点があります。
ただ、このカードを使用するデッキは、サーチやドローをあまり繰り返すわけではないため、デッキデスに持ち込むという手はありますが…
《ウィジャ盤》
永続罠
このカードと「死のメッセージ」カード4種類が
自分フィールドに揃った時、自分はデュエルに勝利する。
(1):相手エンドフェイズにこの効果を発動する。
手札・デッキから、「死のメッセージ」カード1枚を
「E」「A」「T」「H」の順番で自分の魔法&罠ゾーンに出す。
(2):自分フィールドの「ウィジャ盤」または「死のメッセージ」カードがフィールドから離れた時に
自分フィールドの「ウィジャ盤」及び「死のメッセージ」カードは全て墓地へ送られる。
原作で闇バクラがバトルシティ編決勝トーナメントにて、遊戯に対して使用したカード。
そのデザインから、人気なカードではありますが、実際は達成が非常に難しい特殊勝利の1枚です。
デッキとしては、このカード及び、デッキから出てくる「死のメッセージ」を守っていくスタイルになるのですが、魔法・罠ゾーンを圧迫するため、ターンが経過するほど自分の守りが薄くなるという欠点があります。
あまりの難易度の高さに、後にサポートカードが3枚ほど登場しており、フィールドの圧迫を解消する《ダーク・サンクチュアリ》、ターンを圧縮できる《死の宣告》、複数積みたくない「死のメッセージ」を安心してピン刺しにできる《ダーク・オカルティズム》と、【ウィジャ盤】デッキの難易度を高めていた要因をしっかり解消するようなデザインになっています。
しかし、エクゾディア系統のカードとは違い、1ターンでパーツを揃えることは実質不可能なため、依然として難易度が高く、ファンデッキとして一度はやってみたいカードとして存在感を放っています。
《毒蛇神ヴェノミナーガ》
効果モンスター
星10/闇属性/爬虫類族/攻 0/守 0
このカードは通常召喚できない。
「蛇神降臨」の効果及びこのカードの効果でのみ特殊召喚できる。
このカードの攻撃力は、自分の墓地の爬虫類族モンスターの数×500ポイントアップする。
このカードはフィールド上で表側表示で存在する限り、
このカード以外のカードの効果の対象にならず、効果も受けない。
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
このカード以外の自分の墓地の爬虫類族モンスター1体をゲームから除外する事で、
このカードを特殊召喚する。
このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、
このカードにハイパーヴェノムカウンターを1つ置く。
このカードにハイパーヴェノムカウンターが3つ乗った時、
このカードのコントローラーはデュエルに勝利する。
戦闘ダメージを3回与えることでデュエルに勝利することができるという、条件自体は非常にシンプルなカード。
強力な耐性と戦闘破壊されてもフィールドに舞い戻ってくる効果があるため、一度出してしまえば、そうそう突破されることはなく、何度でも特殊勝利にチャレンジすることができます。当然、カウンターはフィールドから離れるとリセットされるため、3回の戦闘ダメージは1回目からのチャレンジとなります。
ただし、このカードが安定して戦闘ダメージを与えられる時は、このカードの攻撃力が非常に高く、こちら側が優勢な場合が多く、他のモンスターとの総攻撃でデュエルを終わらせてしまった方が早い場合が多いので、デュエルの決め手になることはなかなかありません。
このカードの召喚条件となる《蛇神降臨》は、通常罠のためサーチしやすく、そのトリガーの《毒蛇王ヴェノミノン》もフィールドに特殊召喚しやすいモンスターのため、このカードを出すこと自体は、比較的狙いやすいです。
テキストが非常に長いモンスターとしても有名で、カードテキストは初登場時に342文字と長い間、最高記録を誇っていました。
その後、長い年月を経てシンクロペンデュラムモンスターである《涅槃の超魔導剣士》の397文字に抜かれています。このカード自体も、新フォーマットになった際に、少しだけ書き方が簡略化されており、少しだけ文字数が減っています。
また、遊戯王史上初めて登場した「効果を受けないモンスター」であり、依然として遊戯王界で最上級の耐性を持ったモンスターであると言えます。
《No.88 ギミック・パペット-デステニー・レオ》
エクシーズ・効果モンスター
ランク8/闇属性/機械族/攻3200/守2300
レベル8モンスター×3
このカードにデステニーカウンターが3つ置かれた時、自分はデュエルに勝利する。
(1):1ターンに1度、自分の魔法&罠ゾーンにカードが存在しない場合に発動できる。
このカードのX素材を1つ取り除き、このカードにデステニーカウンターを1つ置く。
この効果を発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。
アニメZEXALにて、IVが使用した切り札のモンスター。
召喚条件が非常に重いですが、専用カードをメインデッキに採用せずともフィールドに呼び出すことができる特殊勝利モンスターで、序盤から狙っていくことができる点は、他のカードと比べると扱いやすさのあるカードです。
しかし、なんの耐性も持たないモンスターを自分・相手合わせて5ターンの間守らなければならない点は、そう易々とは狙い難く、工夫が必要です。
《アストラル・クリボー》の登場により、このカードの展開と耐性、どちらもサポートされ強化されました。
このカードを使う上で、最も気をつけなければならないのがコントロール奪取で、カウンターが2つ乗った状態でコントロールを奪われた場合、相手に特殊勝利される可能性があります。
《CNo.88 ギミック・パペット-ディザスター・レオ》
エクシーズ・効果モンスター
ランク9/闇属性/機械族/攻3500/守2500
レベル9モンスター×4
このカードは「No.88 ギミック・パペット-デステニー・レオ」を対象とする「RUM」魔法カードの効果でのみ特殊召喚できる。
自分エンドフェイズに、相手のLPが2000以下でこのカードにX素材が無い場合、自分はデュエルに勝利する。
(1):フィールドのこのカードは効果の対象にならない。
(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
相手に1000ダメージを与える。
前述モンスターがランクアップした姿で、当然Ⅳが使用したモンスターです。
効果に対する耐性がつき、使い方次第では特殊勝利するターンも圧縮できるため、基本的には使いやすくなっています。
ただし、テキスト通りのそのままランクアップした場合は、エクシーズ素材が4枚と、多くなってしまうため、蘇生してエクシーズ素材のない《No.88 ギミック・パペット-デステニー・レオ》にRUMを使うなど、工夫が必要です。
また、条件も相手のLPが2000以下の場合と縛りが緩い代わりに、そのまま他のモンスターで殴ってしまったり、バーン効果で焼き切ってしまった方が早いという《毒蛇神ヴェノミナーガ》と同じような悩みを抱えています。
削りきれなかった時に特殊勝利するカード、という認識でも良いかもしれません。
《CiNo.1000 夢幻虚光しんヌメロニアス・ヌメロニア》
エクシーズ・効果モンスター
ランク13/光属性/悪魔族/攻 ?/守 ?
レベル13モンスター×5
(1):「CNo.1000 夢幻虚しんヌメロニアス」の効果で特殊召喚したこのカードは、
攻撃力・守備力が相手ターンの間100000アップし、
特殊召喚された次のターンより以下を適用する。
●攻撃可能な相手モンスターはこのカードを攻撃しなければならない。
●このカードが戦闘を行っていない相手ターン終了時、自分はデュエルに勝利する。
(2):相手モンスターの攻撃宣言時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
その攻撃を無効にし、その攻撃力分だけ自分のLPを回復する。
アニメZEXALのラスボス、ドン・サウザンドが使用した切り札。
とんでもない攻撃力と、攻撃を強制する効果を持っているため、特殊勝利を狙うカードというよりは、反射ダメージで勝利するカードといった使用感になるカードです。
積極的に特殊勝利を狙う場合は、《亜空間物質転送装置》などでこのカードに戦闘をさせないようにしながら、除去も回避するのが良いでしょう。
攻撃力が10000ポイントアップするという破格のステータスになるため、《神秘の中華鍋》での回復量が尋常でなく、回復することが重要な場面でそちらを狙うのも面白いです。
正規の召喚条件としてレベル13を要求していますが、遊戯王のモンスターの最高レベルは12で、実際には存在しないモンスターを指定しています。
それらの点を踏まえても規格外なモンスターです。
《飛行エレファント》
効果モンスター
星4/風属性/獣族/攻1850/守1300
(1):このカードは相手ターンに1度だけ、相手の効果では破壊されない。
(2):このカードの(1)の効果を適用した相手ターンのエンドフェイズに発動する。
次の自分ターン中、以下を適用する。
●このカードが直接攻撃で相手に戦闘ダメージを与えた時、自分はデュエルに勝利する。
原作で全米チャンピオンだったキースが、ペガサスの代わりにデュエルさせられた少年トムに負けた際にフィニッシャーになったモンスター。
このデュエルが終了した際にペガサスが放った「トムの勝ちデース」というセリフは、ネット上でよくネタにされており、このネタを意識してOCG化されたとんでもないカードです。
ただの通常モンスターだったはずのカードが、1ターンでキースを倒したという史実を忠実に再現するために、斜め上の効果でデザインしたこのカードを企画した人の遊戯王愛を強く感じます。
実際に使う場合は、「相手の効果によって」の破壊を無効にしなければならないため、相手がわざわざこのカードに対して破壊効果を使用してくることはまず考えられず、全体除去などに対してチェーン2でフィールドに出し、その後守り切るような戦術が必要になってきます。
いずれにせよ、相手依存の不確定要素が大きな特殊勝利のため、積極的には狙いづらく、ペガサスのように相手の思考が読み取れる千年眼と、そのペガサスが書いたメモが読めるトムでなければなかなか使いこなせないカードだということは確かです。
《ゴーストリックの駄天使》
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/闇属性/天使族/攻2000/守2500
レベル4モンスター×2
このカードは「ゴーストリックの駄天使」以外の
自分フィールドの「ゴーストリック」Xモンスターの上に
このカードを重ねてX召喚する事もできる。
また、このカードが持っているX素材の数が10になった時、自分はデュエルに勝利する。
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
デッキから「ゴーストリック」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
(2):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
手札の「ゴーストリック」カード1枚をこのカードの下に重ねてX素材にする。
【ゴーストリック】デッキでは、メインデッキ内の低い攻撃力を補うアタッカー兼サーチャーとして柔軟な動きが可能です。他のゴーストリックXモンスターも、低ランクモンスターとしては汎用性が高いものが多く、それらを活用するデッキでは、アタッカーとして無理なく採用することができます。
特殊勝利効果を狙うのは、かなり難しく、通常の方法でエクシーズ召喚を行うとエクシーズ素材が3枚。効果を使用して4枚と、あと往復12ターンこのカードを維持しなくてはならず、単純に狙うのは至難の技。
積極的に狙っていくなら、《リプロドクス》などで鳥獣族に変更することで、《LL-バード・サンクチュアリ》の効果で大量にエクシーズ素材を補給したり、必然的に多くのエクシーズ素材を抱える《CX 冀望皇バリアン》で《No.69 紋章神コート・オブ・アームズ》の効果をコピーし、ゴーストリックXモンスターとなってこのカードを重ねるなど、通常の使い方とは異なる専用構築が必要になります。
《ジャックポット7》
通常魔法
このカードをデッキに戻してシャッフルする。
また、このカードが相手のカードの効果によって墓地へ送られた時、
このカードをゲームから除外する。
この効果によってゲームから除外された自分の「ジャックポット7」が3枚揃った時、
自分はデュエルに勝利する。
サーチすることが難しい通常魔法のこのカードを、相手によって墓地に送られる必要があるため、普通に使っていてはまず条件を揃えることができない特殊勝利カードです。
ただし、相手の効果によって、どこから墓地に落ちても良いため、モンスターを極力減らしたデッキで相手に送りつけた《カオスポッド》をリバースしたり、《黒蠍盗掘団》を送りつけて自爆特攻したりなどすれば、比較的簡単に3枚揃えることができます。
相手にとっても、除外された相手の魔法カードを、移動させる手段はほとんどなく、コンボを決められると止めることができず、妨害を受けにくい特殊勝利でもあります。
特殊勝利デッキとしては、専用構築が狙いやすいデッキなので、特殊勝利ビギナーにはおすすめのカードかもしれません。
《F.A.ウィナーズ》
永続魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「F.A.」モンスターが存在する場合、
このカードは相手の効果では破壊されない。
(2):元々のレベルより5以上高いレベルを持つ自分の「F.A.」モンスターが
相手モンスターとの戦闘で相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。
自分の手札・フィールド・墓地のカード1枚を選んで除外する。
「F.A.ウィナーズ」の効果で除外された
自分の「F.A.」フィールド魔法が3種類揃った時、自分はデュエルに勝利する。
【F.A.】の専用特殊勝利カード。F-1がモチーフのカテゴリーで、ギア(レベル)をあげてグランプリを制覇していくようなイメージのカードで、決まると非常に気持ち良いです。
カード名ターン1が付いているため、1ターンで複数回戦闘ダメージを与えても1枚しか除外することができず、実質3ターンかかるため、これを狙うハードルは高く、戦闘ダメージで勝ってしまう方が早いパターンが多いです。
ただし、「F.A.ウィナーズ」の効果であれば、他のカードで除外してもよく、このカード自体の維持にリソースを割く必要はないため、デッキに複数枚投入するのはデッキを圧迫しますが、1つの勝ち筋としてデッキに忍ばせておくのも1つの手かもしれません。
《幻煌龍の天渦》
通常罠
フィールドに「海」が存在する場合、このカードの発動は手札からもできる。
(1):自分フィールドの「幻煌龍 スパイラル」1体を対象として発動できる。
そのモンスターが「幻煌龍」装備魔法カード3種類以上を装備した状態で、
戦闘で相手の効果モンスター3体を破壊した時、自分はデュエルに勝利する。
(2):自分フィールドの通常モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、
代わりに墓地のこのカードを除外できる。
《幻煌龍 スパイラル》に特殊勝利条件を付与する罠カード。
このカードの発動時には、条件となる装備魔法を装備している必要はなく、《EMカレイドスコーピオン》や《捕食植物スキッド・ドロセーラ》などで全体攻撃を付与すれば、1ターンで条件を整えることも可能です。
サポートカードの中でも使いやすい《幻煌龍の浸渦》と《幻煌龍の戦渦》の存在から、《幻煌龍 スパイラル》へ装備カードを集めることも難しくなく、《幻煌の都 パシフィス》によって全てサーチ可能であるため、特殊勝利カードとしては狙いやすい部類に入ります。
《幻煌の都 パシフィス》を活用したメタデッキが大会入賞するなど、このテーマ自体の扱いやすさ、勝ち筋の確保のしやすさから、無理にこのカードによる勝利を目指さなくても良いところも、このデッキの魅力です。
ただのメタビートだと思わせておいて、突如大波のスパイラルウィーブによって特殊勝利をもぎ取るような、そんな戦い方が面白いかもしれません。
禁止カードになってしまった特殊勝利カード
《ラストバトル!》
通常罠(禁止カード)
自分のライフポイントが1000以下の場合、相手ターンにのみ発動する事ができる。
発動後、自分フィールド上に存在するモンスター1体を選択し、
そのモンスター以外のお互いの手札・フィールド上のカードを全て墓地へ送る。
その後、相手はデッキからモンスター1体を表側攻撃表示で特殊召喚し、
自分が選択したモンスターと戦闘を行う。
この戦闘によって発生するお互いのプレイヤーへの戦闘ダメージは0になる。
このターンのエンドフェイズ時、
どちらかのプレイヤーのみがモンスターをコントロールしていた場合、
そのコントローラーはデュエルに勝利する。
それ以外の場合は引き分けになる。
時代が早すぎた問題児揃いのパック『Mythological Age -蘇りし魂-』で登場した特殊勝利カード。
この問題のパックは、9枚もの禁止・制限経験カードを排出していますが、このカードはその中でもTOP2でやばかったカードだと言えます。
このカードの問題なところは、相手に理不尽な最後の決闘を叩きつけておいて、その勝利判定が、モンスターをコントロールしているか否かという点。戦闘の結果を参照しない点です。
《昇霊術師 ジョウゲン》をこのカードの対象にすることで、相手はモンスターを特殊召喚することができず、一方的に戦闘もせずに勝利することができ、このカードを活用した1キルデッキが大流行してしまいました。
アニメ乃亜編でも登場したこのカードは、海馬VS乃亜のデュエルを遊戯が引き継ぐきっかけになっています。
特殊敗北!?相手に勝利を与える効果を持つカード2枚
特殊勝利をするカードが色々存在する中、その真逆の効果を持つカードも存在するため、ここで紹介しておきます。使い方次第では、前述のカードたちのように、特殊勝利カードとして利用することもできます。
《真エクゾディア》
効果モンスター
星1/闇属性/魔法使い族/攻 0/守 0
このカードがモンスターゾーンに存在し、
このカード以外のお互いのフィールドのモンスターが「封印されし」通常モンスター4種類のみの場合、
このカードのコントローラーから見て相手はデュエルに勝利する。
特殊勝利の代名詞「エクゾディア」の名前を持つこのモンスター。
真と銘打っていますが、デフォルメされたその姿が真の姿であるとは、あまり思いたくないですね。
もしかしたら、シモンの精霊になる前の石板に封印される前に暴れまわっていた姿なのかもしれません。
普通にこのカードを使用した場合は、フィールドにパーツを揃えて相手に勝利を与えるネタカードですが、《トレジャーパンダ》を活用してフィールドにパーツを揃え、墓地に送ったこのカードを《ギブ&テイク》などで送りつけることで、自身の勝利に繋げることができます。
難易度は高めですが、実際に狙えないコンボではなく、エンターテイメント性が高い特殊勝利です。
《魂のリレー》
通常罠
(1):手札からモンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターが
自分フィールドに表側表示で存在する限り、
自分が受ける全てのダメージは0になる。
そのモンスターがフィールドから離れた時に相手はデュエルに勝利する。
手札からモンスターを無条件で特殊召喚でき、全てのダメージを0にすることができる代わりに、モンスターがフィールドを離れると敗北するという、ローリターンハイリスクなカード。
エクシーズ素材や、裏守備になった場合は、敗北を逃れることができるため、ハイリスクではありますが、自分がダメージをどうしても受けたくないorどうしても他に展開手段がない場合に、活用するのも手でしょう。
発動さえすれば、効果が強制のため《おとり人形》で相手フィールドにあるこのカードを発動させることができれば、特殊勝利を行うことが容易いです。
ただし、相手フィールドに罠カードをセットする効果を持っているカードは未だ登場しておらず、《餅カエル》や《超重武者ヌス-10》などで相手からセットしてもらわなければなりません。
実用性は皆無ですが、《マジカルシルクハット》でモンスターとしてセットして、何かしらの効果で表側表示にしたこのカードを、《ギブ&テイク》で相手フィールドに特殊召喚した《スペースタイムポリス》でこのカードを除外し、その後自分の墓地に《スペースタイムポリス》を落とすと、除外したこのカードを相手フィールドにセットすることができます。
意外と実用性あり!?引き分けにするカード
《自爆スイッチ》
通常罠
自分のライフポイントが相手より7000以上少ない時に発動する事ができる。
お互いのライフポイントは0になる。
明確に、「引き分け」にするという記述があるのは、前述の《ラストバトル!》のみですが、実質引き分けを起こすカードとしては、この《自爆スイッチ》が唯一のカードです。
《光の護封壁》や《デビル・フランケン》、《三位一択》などで強引にライフポイントの差をつけ、このカードを発動することで、引き分けとしてデュエルを終わらせることができます。
通常のフリー対戦では、引き分けを起こしても何も得することはありませんが、このカードの真価が問われるのは、公式大会などで取り入れられているマッチ戦です。
地雷のようなデッキで1勝したあと、早々に2戦目で自爆スイッチを押して1勝1分でマッチ戦に勝利する戦術を取ることができます。
ただ攻撃でライフポイントを削るだけがデュエルじゃないですね!
ロマンとも言える特殊勝利でデュエルに勝利すれば、エンタメデュエルの使い手としてみんなに見られるでしょう!
ただし、安定性の高い特殊勝利は嫌われがちなので、その辺りは要注意です。
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